木を見て森を見ずという言葉があります。
小さいことに心を奪われて、全体を見通さないことのたとえです。
起業した女性が陥りがちな状態です。
起業女性が陥りがちな木を見て森を見ず
起業女性が陥りがちな木を見て森を見ずとはどんなことなのでしょうか。
ビジネスの最終目的を間違える
起業女性が知りたがるのが、SNSのフォロワーの増やし方やブログのアクセス数の上げ方です。
私が主催するセミナーでも、そういったテクニック系は人が集まります。
インフルエンサーを目指すのであれば、PR案件を取るためにフォロワー数は必須でしょう。
アフィリエイトブログを運営するなら、アクセス数は多ければ多いほど収入に結びつくかもしれません。
ただ、起業女性は何かしら自分の商品やサービスがあります。
その商品やサービスを販売するのが最終目的であり、フォロワー増、アクセス数増が目的ではないはずなのです。
ビジネスについての知識がない
主婦から起業する女性の中には、過去に一般職で働いていた女性もいます。
『販売する』経験や『お金を受け取る』経験をしたことがありません。
ところが起業に憧れ、ビジネスについて学んだことなく起業をします。
中にはブログを書いたり、SNSで発信をすることが起業だと勘違いしている人もいるくらいなのです。
聞いてみると開業届も出していなかったり、何を販売するか決めてなかったりします。
『起業をすること』が目的になっているのです。
『コンセプト』『ペルソナ』『バックエンド』始めて聞いたという方がほとんどです。
起業とは事業をおこすことで、事業主になること。
誰かの役に立ち、対価としてお金を頂戴し、利益を得ることです。
ブログやSNSで発信をすることが起業ではありませんよ。
直ぐに花開くと勘違いする
森を見ず、木しか見ていない。
木の幹も育っていない、根も張っていないのに、花を咲かせようとします。
花というのは、人気者になることだったり、会社員以上の年収だったり。
それも直ぐに。
インターネット上には、「◯◯だけで」「誰でも簡単に」など、甘い言葉が溢れていますからね。
日本で1,000万円以上の収入がある人は1割もいません。
昨日まで専業主婦だった女性が、起業して数ヶ月で月収100万円超え、年収1,000万円超えになるということは、日本で上位1割に入るということ。
普通に考えればそんなおかしな話がある訳ないとわかることなのですが。
自分が知らないだけで、何かとっておきの魔法があると思ってしまうのでしょう。
もし魔法があったとしてもSNSに広告を出しません(笑)
魔法があれば、世の中から倒産する企業や廃業する個人事業主もいなくなることでしょう。
事業をおこして継続するのは、そんなに簡単なものではありません。
起業女性というよりビジネスパーソンになりましょう
目の前の些細なことに目を奪われていないで、社会全体を見ましょう。
事業をおこすのにキラキラする必要はありません。
素敵な私、リア充な私を演出する必要はないのです。
事業の最終目的は、フォロワーを増やすのが目的でもなければ、アクセス数を上げるのが目的でもないはずなのです。
根幹がしっかりしていない木を魔法で育てる方法はありません。
根っこの張っていない木が枝葉を伸ばし花を咲かせることは難しいでしょう。
ビジネスを学びましょう。
あなたのスキルで誰かの役に立ちましょう。
事業者として責任をもって仕事をしましょう。
自立した木で美しい森を作ろう
私が目指したいのは起業女性の1人1人が、キチンとビジネスを学び、事業の根幹を整え、徐々に枝葉を伸ばす未来。
知ってもらいたいのは、フォロワー数の増やし方やアクセス数の伸ばし方のような小手先のテクニックではなく、自分のスキルで誰かの役に立つ喜び。
それぞれの起業女性が自立し、自分の力で枝葉を伸ばし、花を咲かせることができたら、それは美しい森になることでしょう。